滅菌バッグの使用方法

特徴
紙製の無菌バリアシステムを通称滅菌バッグと呼ぶ。過酸化水素滅菌用には紙の代わりに過酸化
水素を吸着しないプラスチック材料が使われることもあるが、形が同等のため滅菌バッグと呼ばれ
る。本邦で使用される滅菌バッグはほとんどが紙と透明フィルムを組合せた形状であり、密封方式は、ヒートシール方式が多く用いられる。ワンシールタイプ(パウチ式)とロールタイプに分けられる。

<選択と使用に関する注意点>
(1)滅菌バッグのサイズはRMDを基準に選定する。RMDの大きさに対して小さい滅菌バッグ
を選択した場合、シール部にかかる負担が大きく、滅菌処理中の破袋が発生するなどの不具
合が発生する。
一つの目安として、滅菌バッグに入れるRMDのサイズは最大7割程度とする
ことが推奨されている。
※RDM:再使用可能医療機器(reusable medical device:RMD)

滅菌バッグが勿体ないからと器材の大きさギリギリのところでシールをされているご施設をよく見かけます。確実な滅菌のためにも少し余裕を持った方が良いです。

また、滅菌バッグは単回使用製品(ディスポ製品)なので再使用禁止です。

医療現場における滅菌保証のガイドライン(241ページ):
https://www.jsmi.gr.jp/wp/wp-content/uploads/2021/10/mekkinhoshouguideline2021.pdf