高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)の歴史
歯科医院では必ず何かしらの高圧蒸気滅菌器が使用されています。
先日開催された「日本医療機器学会」で高圧蒸気滅菌器の歴史が展示されていました。興味深かったのでご紹介します。
医学の世界で最初に消毒・滅菌の概念が作られたのは1800年代後半、流通蒸気による滅菌を試みました。
100℃の沸騰した熱湯の中で何時間でも生きている菌を発見し、滅菌を完全に行うには120℃の温度が必要と提唱しました。
1880年に、現代の圧力鍋のような機構により槽内温度が120℃になる高圧蒸気滅菌器を世界で初めて発明しました。
コッホが開発を進めた流通蒸気を使用した方法は、その後、1890年代にベルリン大学に設置され、世界で初の実用型滅菌器として運用が開始されました。
現在、「医療現場における滅菌保証のガイドライン2021」では「134℃」となっています。進化していますね。
参考:印西市立印幡医療機器歴史資料館(https://ikakikai-hozon.org/exhibits/department/cat-s/)