感染対策の勉強会を通じて思う事!③
多くの施設で”健常者に使用した診療器材”と”罹患者に使用した器材”を分けて運用されています。
健常者と思われる患者様に使用した診療器材は洗浄剤で浸漬洗浄、罹患者と思われる患者様に使用した診療器材は消毒薬に浸漬されている施設様が散見されます。
血液などのたんぱく質を直接消毒薬に浸漬するとタンパク質は固まってしまいます。
②で書きましたが、感染症には潜伏期間があります。誰もが保菌しているかもしれないと考えれば分けて運用する必要はありません。使用済み診療器材はすべて正しい洗浄剤でタンパク質の汚れを落としてから滅菌(耐熱性がある器材)、消毒(耐熱性がない器材)をしましょう。
ここで多くのスタッフ様から「健常者に使用した診療器材」と「罹患者に使用した診療器材」を一緒に洗浄することに抵抗があるようです。
次回は一緒に洗浄しても問題ない事をご理解いただくため「洗浄剤の発揮特性」について投稿をしたいと考えています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/content/000510471.pdf)